この雑学では逆鱗に触れるという言葉の意味や語源由来、逆鱗とは何のウロコのことなのかを解説します。
雑学クイズ問題
逆鱗の鱗(ウロコ)はどの生き物の鱗のこと?
A.鯉
B.獅子
C.龍
D.ワニ
答えは記事内で解説していますので、ぜひ探しながら読んでみてくださいね!
逆鱗に触れるの意味や語源由来、逆鱗とは何のウロコのこと?
難しい日本語
皆さんは普段から日本語を正しく使っていると断言する自信はありますか?
実は日本人はかなり日本語を曖昧に覚えていて、誤用されて使われている言葉がたくさん存在しているんです。
むしろ間違えた意味で覚えられて定着した結果、それが正式な意味として採用されて辞書などに載ることまであるのです。
そんな難しい日本語の中で意味がよく間違えられているものに「逆鱗に触れる」という言葉があります。
皆さんは「逆鱗に触れる」という言葉を単純に「相手の気持ちを逆なでして怒らせること」だと思っていませんか?
実は「逆鱗に触れる」という言葉は単純に相手を怒らせることではないため、注意が必要です。
逆鱗に触れるの意味とは?
それではさっそく「逆鱗に触れる」というお言葉の意味について解説していきます。
「逆鱗に触れる」という言葉について辞書などで調べてみると、以下のような意味であることがわかります。
・天子の怒りをかう
・目上の人を激しくおこらせる
「天子」はあまり耳馴染みの無い言葉ではありますが、天命を受けて天下を治める者という意味であり、簡単にいえば中国の皇帝や日本では天皇のことですね。
この場合は「天子=目上の人」と考えても差し支えないでしょう。
「逆鱗に触れる」とは単純に怒らせることだと思われがちですが、ポイントはあくまで目上の人を怒らせることに対して「逆鱗に触れる」という言葉を使うところですね。
後輩や年下などを怒らせた時に「逆鱗を触れる」という言葉を使うのは厳密には正しい使い方ではありません。
逆鱗に触れるの語源由来とは?
続いて「逆鱗に触れる」という言葉の語源由来について解説していきます。
「逆鱗に触れる」という言葉は古代中国の思想書である「韓非子(かんびし)」に記されている一節が語源由来となっています。
普段は温厚な龍ですが、龍には触れられると怒り狂って暴れだしてしまう逆さの鱗があごの下についてます。
「鱗(うろこ)」という漢字が使われていますが、つまりこれは龍の鱗のことだったんですね。
そして、龍の逆さの鱗に触れてしまった人は文字通り逆鱗に触れてしまい、龍に食べられてしまうのです。
以上の事が語源由来となって「目上の人(龍)を怒らせること」を「逆鱗に触れる」とするようになったのでした。
以上が逆鱗に触れるという言葉の意味や語源由来、逆鱗とは何のウロコのことなのかについてでした、いかがでしたか?
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それでは雑学クイズの正解発表です、答えはもうお分かりですよね?
雑学クイズ問題解答
雑学クイズ問題の答えは「C.龍」でした!
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まとめ
「逆鱗に触れる」という言葉は「天子の怒りをかう」「目上の人を激しくおこらせる」という意味である。
年下や自分より身分の低い人間を怒らせることについては「逆鱗に触れる」という言葉をあまり用いないのが正解である。
「逆鱗に触れる」は古代中国の思想書である「韓非子(かんびし)」に記されている一節が語源由来となっている。
龍は普段は温厚だが触れると怒り狂って暴れまわる鱗があごの下についており、これが語源由来となって「逆鱗に触れる」という言葉が生まれた。