最古の日本地図
伊能忠敬が17年もの歳月をかけて測量した結果「大日本沿海輿地全図」が完成した事は説明しました。
しかし、伊能忠敬が日本地図を完成させる前から実は日本地図が存在していたんです。
もちろん伊能忠敬が作成した地図に比べればかなり精度の低い地図となりますが、これよりも前には「行基図」と呼ばれる日本地図が使われていました。
行基図は平安時代に誕生した日本地図で筆で日本の地形が描かれていました。
この行基図は伊能忠敬が「大日本沿海輿地全図」を制作するまでの平安時代から江戸時代にかけて、何度も手直しが行われて使われてきました。
現存している日本最古の行基図は1305年に作成されたものであり、現在は京都の仁和寺に保管されているそうです。
また、1582年にポルトガルへ留学する遣欧少年使節団が、ポルトガル語に翻訳した行基図を持ってポルトガルへ向かったという歴史もあります。
地図の上が北になっている理由
皆さんも色々な地図を見たことがあると思いますが、そのほとんどが地図の上の方角が北になっている地図だと思います。
たまに上が北になっていない地図もあるため、地図を作る際に上を北にしなければならないという決まりがあるわけではありません。
実際に地図を見ながら歩こうとする時に、上が北になっている地図とそうではない地図を使用したらわかると思いますが、圧倒的に上が北になっている地図の方が読みやすいんです。
人間の癖なのか、地図を読むときは無意識に自分の現在地点を手前と考えて地図を読む傾向があります。
このことから、上が北になっている方が地図は見やすいのだとされています。
まだ方位磁石が存在していなかった頃は北極星を目印にして方角を判断していたため、地図も北極星の方角、つまり北を上にした方が見やすいことから、古代より地図は上が北になっているものが多いんです。
以上が地図の雑学でした、いかがでしたか?
注目記事
毎日が「今日は何の日?」
あなたやあなたの大切な人の誕生日は何の記念日ですか?
■今日は何の日?(4月19日)
穀雨
地図の日
飼育の日
シュークリームの日
松阪牛の日