着物の襟を右前にする理由
普段から着物や浴衣を着ている人には当たり前かもしれませんが、着付ける時には襟を右前にしますよね。
「右襟」と呼ばれる着付けの作法ですが、久しぶりに着物や浴衣を着つける時に、どちらを前にしていいかわからなくなる人も多いはず。
実は「右襟」の作法が出来たのは719年のことで、歴史でも習ったことのある聖武天皇が国を治めている時代のことでした。
当時の中国の最新の文化では襟を右前にしていたのですが、これを日本でも真似して719年に取り入れることにしたんですね。
今では想像がつかないかもしれませんが、それまでは日本人が着物を着つける時には左前にするのが一般的だったのです。
当時は「天皇から見て左襟をかくして、右襟を前に出す」という法律まであったそうで、これは天皇の威信を保つためのルールでもありました。
着物を売る店が呉服屋と呼ばれる理由
着物を「和服」の一種ですが、なぜか着物が売られている店の名前は「和服屋」ではなく「呉服屋」と呼ばれますよね。
そのルーツとなった時代は5世紀後半の頃、雄略天皇が国を治めている時代のことでした。
日本書紀にはこの時代に「技術の優れた機織り職人を呉(中国)から招いた」という記録が残っているそうです。
そして、日本から見て中国は日が落ちる方向にあることから、日暮れの方向であり、呉のことを「くれ」と呼んでいたのです。
その後、呉の国の絹を折る職人達は「くれはとり」と呼ばれるようになり、「呉服」が漢字としてあてられました。
時代が進むにつれて「呉服(くれはとり)」は音読みで読まれるようになり、現代では「ごふく」と呼ばれるようになったのです。
以上が着物の雑学でした、いかがでしたか?
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