孫の手の由来や語源を解説、実は孫は関係がない。

この雑学では孫の手の由来や語源、歴史について解説します。

雑学クイズ問題

孫の手の「孫」とは誰のこと?
A.孫
B.子供
C.美女
D.母親

答えは記事内で解説していますので、ぜひ探しながら読んでみてくださいね!

孫の手の由来や語源を解説、実は孫は関係がない。

孫の手の由来や語源を解説、実は孫は関係がない。

孫の手のイメージ

意外な「孫の手」にまつわる雑学を紹介します。
皆さんは「孫の手」という言葉の由来をご存じでしょうか?

読んで字のごとく「お爺さんの背中を孫が掻いているイメージ」から「孫の手」となったと考えている人が多いかもしれません。
しかし、実は「孫の手」と「孫」は全く関係がないのです。


孫の手の本来の読み方は孫ではない

それでは、孫の手の「孫」とは、いったい誰を指しているのでしょうか?
実は孫の手の「孫」は孫ではなく、実際には「麻姑(まこ)」と書くのが正しいのです。

「麻姑」とは中国の伝説に登場する仙女のことであり、この「麻姑」が由来になっているんですね。
1712年に出版された百科事典である「和漢三才図会」によると、「爪杖」と書いて「まごのて」と呼んでいたそうです。

「爪杖」の解説には「爪杖は桑の木を使って手指の形を模ったもので、自分の背中を掻く道具。これを麻姑の手という」と書かれています。

麻姑の手は綺麗なお姉さんの手!?

それでは、中国の伝説上に存在する「麻姑」とはどのような女性だったのでしょうか?
麻姑は中国が漢の時代に存在していたと考えられています。

後漢の桓帝の時代に、王遠という仙人がいました。
王遠がその弟子である蔡経と久しぶりに再会した際に、「蔡経の家に来ているので、久しぶりに会いたい」と女仙人麻姑に遣いを出したところ、すぐに麻姑がやってきました。

蔡経は麻姑の手を見て「鳥のように爪が長い、この爪でかゆいところを掻いてもらえば、さぞ気持ちいいだろう」と考えました。
しかし、それを見抜いた王遠に叱責されることになりました。

「麻姑の手」は、このような中国の故事である「麻姑掻痒」に由来しています。
以上の故事から、「孫の手」は「孫の小さな手」というよりは、爪が長く、美しくて綺麗なお姉さんに背中を掻いてもらうイメージの方が合っているのかもしれません。


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それでは雑学クイズの正解発表です、答えはもうお分かりですよね?

雑学クイズ問題解答

雑学クイズ問題の答えは「C.美女」でした!

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孫の手のイメージがガラッと変わったのではないでしょうか?
男性にとっては、美しい女性の手をイメージして掻いた方が気持ちいいかもしれませんね!

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まとめ

孫の手は「孫の小さな手」ではない。
孫の手は本来「麻姑の手」と読み、麻姑とは中国の伝説の仙女という美しい女性である。
「麻姑の手」は、こんな中国の故事である「麻姑掻痒」に由来している。