この雑学ではカルボナーラの意味や語源由来、イタリアと日本のカルボナーラの違いについて解説します。
雑学クイズ問題
カルボナーラの語源となった言葉の意味は?
A.石炭
B.鉄鋼
C.川
D.滝
答えは記事内で解説していますので、ぜひ探しながら読んでみてくださいね!
カルボナーラの意味や語源由来とは?イタリア風と日本風の違いは?
様々な種類のパスタ
パスタって本当に色々な種類のものがあって、いくら食べていても飽きないですよね。
最近ではレトルトのパスタソースも本当に美味しくなってきていますし、調理の手間が省けることから一人暮らしの方は特に重宝しているのではないでしょうか?
また、パスタといえば洋食ですが、和風の味付けをしたいわゆる和風パスタもありますし、パスタだけでどれほどのレシピがあるのか想像も出来ません。
そんな様々なパスタの種類の中でも人気を誇っているのが「カルボナーラ」ですよね。
家で作るとひと手間かかってしまいますが、濃厚なチーズ味のソースがパスタと絡んで本当に美味しいんですよね。
実はこの「カルボナーラ」という言葉自体にも意味や由来・語源があり、そもそも本場イタリアと日本ではカルボナーラの作り方や味まで違うって知っていましたか?
カルボナーラの意味・語源・由来
それではさっそく「カルボナーラ」について解説していきます。
「カルボナーラ」を日本語にすると「炭焼きのパスタ」や「炭焼職人風」となります。
これはカルボナーラに使われるコショウがイタリア語で「炭」や「石炭」という意味のカルボーネに似ていることが由来となっています。
カルボナーラの由来や語源についてはこれ以外にも諸説存在しています。
例えば、黒コショウのことではなく、ベーコンがカリカリになるまで焼かれて石炭のようであることが由来・語源とする説が有名ですよね。
また、炭焼き職人は作業をする際に、山小屋に籠って長期間作業をすることから日持ちするという理由でカルボナーラをよく作っていたことを由来とする説などもあります。
そして、炭焼き職人関係の説でいうと、炭焼き職人が仕事の合間に作る際に、パスタに炭の粉がパスタへとこぼれ落ちることが由来となっている説もあります。
さらに、炭焼き職人の組合名は「カルボナリ党」という名前で呼ばれていたことが由来となった説など、いずれにせよ「炭」や「石炭」、「炭焼き職人」に関係する由来や語源が数多くあります。
イタリアと日本のカルボナーラの違い
パスタの本場といえばイタリアですよね。
実はパスタの本場であるイタリアで作られているカルボナーラと、日本のカルボナーラは味や作り方に違いがあるのです。
イタリアで食べられているカルボナーラは、日本のカルボナーラに比べてとても濃厚でチーズの味が凄く強く、粘り気が強いんです。
これは作り方が違うことが影響していて、イタリアで作らているカルボナーラでは生クリームを使いません。
生クリームを使うのは卵が固まってしまうことを防ぐためであって、決して味をよくするためではないんですね。
生クリームを使用していないことから汁っ気が日本のものよりかなり少なく、チーズの味もより濃厚に感じられるのです。
生クリームを使うのは米軍向けだった?
カルボナーラという名称がレシピなどに紹介されるようになったのは第二次世界大戦時のことでした。
1944年にドイツ軍に占領されていたローマが解放されると、米軍によってベーコンや卵がローマの街に流通するようになりました。
そして、この時期からカルボナーラという料理名が使われるようになり、米兵が好む味のパスタを作ろうとして、卵やベーコンを使ったカルボナーラをイタリア人シェフが考案しました。
1950年刊行されたイタリアの新聞には、カルボナーラはアメリカ軍の将校が求めた料理だという記述も残っているそうです。
イタリアでは生クリームを使わないレシピが伝統として残りましたが、米兵にたくさんふるまうためには、卵が凝固しないように生クリームを使うのが効率が良いと考えられました。
大量生産の際に失敗しないようにする工夫と、生クリームの濃厚な味が米兵にも親しまれたことも生クリームを使うようになった由来だとされています。
その後、イタリアから発祥した米兵向けのカルボナーラはアメリカへと伝わり、その後、アメリカを経由して日本にやってきました。
そのため、本場イタリアで作られているカルボナーラと日本のカルボナーラでは味と作り方に違いがあるのでした。
以上がカルボナーラの意味や由来・語源、作り方や味の違いについでした。
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それでは雑学クイズの正解発表です、答えはもうお分かりですよね?
雑学クイズ問題解答
雑学クイズ問題の答えは「A.石炭」でした!
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まとめ
カルボナーラとは「炭」「石炭」「炭焼き職人」を意味するイタリア語のカルボーネが由来となっている料理名である。
語源や由来は諸説あるが、どれも食材を石炭に見立てていたり、炭焼き職人が関係しているという説である。
イタリアのカルボナーラは生クリームを使わないことから、日本のカルボナーラよりもチーズの味が濃厚で粘り気がある。
現在日本で食べられているカルボナーラは、第二次世界大戦時にイタリア人シェフが米兵向けに改良した生クリーム入りのカルボナーラである。