この雑学では、小池百合子氏がよく使う「アウフヘーベン」という言葉の意味についてわかりやすく解説します。
雑学クイズ問題
アウフヘーベンとはどういう意味?
A.永久不滅の範型であり、存在の真実の姿
B.絶対的存在である自体的存在を求める心のこと
C.あるものを否定しつつもさらに高い段階でそのものを生かすこと
D.自分の意見を中心に考えながらも、極力他の人の意見も組み入れること
答えは記事内で解説していますので、ぜひ探しながら読んでみてくださいね!
アウフヘーベンの意味とは?2017年流行語大賞候補にノミネート
小池百合子氏が使う難しい横文字の数々
2017年の衆院選では小池百合子氏が代表する希望の党が登場したことで、大変な盛り上がりを見せましたよね。
2017年現在で東京都知事と希望の党の代表をしている小池百合子氏ですが、会見の場で様々なカタカナ語を使っていますよね。
過去には「リベラル」「ワイズ・スペンディング」「ガバナンス」「サスティナブル」などのカタカナ語が登場しています。
普段から政治に詳しい人からするとわかる言葉なのかもしれませんが、一般的にはあまり知られていない言葉のように思えます。
その中でも何度も使ってきた言葉のなかに「アウフヘーベン」という言葉があります。
2017年の新語・流行語大賞候補にもノミネートされたのですが、正直「アウフヘーベンってなんだ?」という人はかなり多いのが現状です。
そこで「アウフヘーベン」という言葉の意味について簡単に解説していきます。
「アウフヘーベン」の意味について
それではさっそく「アウフヘーベン」という言葉の意味について解説していきます。
辞書やインターネットを使って調べてみると、以下のような意味であることがわかりました。
・止揚。揚棄。
・あるものを否定しつつも、さらに高い段階でそのものを生かすこと
・矛盾をしているもの同士を更に高い段階で統一すること
これはドイツの哲学者であるヘーゲルが弁証法の中で提唱した概念となります。
ドイツの哲学者が提唱した概念なんて普通の生活をしていたら覚えることなんてないと思いますし、いきなり「アウフヘーベンする」と言われても国民のほとんどは理解出来ないですよね。
つまり小池百合子氏は何が言いたかった?
まずは築地市場の豊洲移転問題についてです。
2017年6月に行われた会見では築地市場と豊洲市場の議論を「アウフヘーベン」する必要があるとしていました。
これは築地市場と豊洲市場の相反する主張や矛盾点をより高いところで生かして統一し、もっといい案が出るように進めていこうという意味合いとなります。
また、小池百合子氏は新党を結党する際には「リセットをする事によって、まったく新しい政党として結党を宣言したい」と述べていました。
記者からは「つまり自民党を離党して準備をすすめている若狭勝氏や、民進党を離脱して準備を進めている細野氏との関係はプッツンと切れてしまうのか」と質問されました。
この時にも「プッツンするものではなく、アウフヘーベンするものであって、アウフヘーベンについては辞書で調べてください」との回答でした。
ここまでに積み重ねがあったものの、より細かい部分をすり合わせるために、一旦はリセットしてより高いところで再度すり合わせましょうという事を言いたいのでしょうね。
小池百合子氏の発言によってかなりザワつくことが多いのですが、今回の「アウフヘーベン」についても相当ネット上を騒がせることとなりました。
今後も小池百合子氏からの発言には目が離せませんね。
以上が「アウフヘーベン」の意味についてでした、いかがでしたか?
他には「リベラル」の意味についても解説しています。
注目記事
それでは雑学クイズの正解発表です、答えはもうお分かりですよね?
雑学クイズ問題解答
雑学クイズ問題の答えは「C.あるものを否定しつつもさらに高い段階でそのものを生かすこと」でした!
この問題以外にも、思わず人前で披露したくなる楽しい雑学クイズ問題を用意しています。
全て解けたら雑学王かも!?
【目指せ雑学王】面白い雑学クイズ問題集!【解説付き】
他にも、こんな雑学がお勧めです。
無礼講の意味と語源、間違えてませんか?
コンビーフの缶詰は、なぜあの形なの?
ハレーションの意味・語源・由来は?使い方も含めて解説!
まとめ
小池百合子氏の発言でよく使われていた「アウフヘーベン」という言葉は、2017年新語流行語大賞候補にノミネートされた。
「アウフヘーベン」とは「あるものを否定しつつも、さらに高い段階でそのものを生かすこと」「矛盾をしているもの同士を更に高い段階で統一すること」といった意味となる。
つまり、築地市場と豊洲市場の議論についてはより高い段階で双方の議論の結果を生かすということを考えている。
また、新党を結党する際には、これまで積み重ねてきたものからジャンプして上の段階までいき、さらに高い段階で細かくすり合わせていくという意味ととれる。