松に腹巻きが巻かれている理由
冬場になってくると近所の松の木に腹巻きのようなものが巻かれているのを見たことがありませんか?
あの腹巻きのようなものは主にわらが巻かれていて、「こも巻き」と呼ばれています。
人間も冬場は寒いため腹巻きをすることから、松の木も防寒対策をしているように見えますが実は違います。
松の木に巻かれている「こも巻き」についてはマツカレハという害虫を駆除するために巻かれています。
これは江戸時代から続いてる害虫駆除の方法なのですが、最近の研究では「こも巻き」による害虫駆除の効果はほとんどないといわれています。
実際に「こも巻き」をすることにより捕えることのできる虫は「ヤニサシガメ」という虫ばかりで、これは害虫を捕食してくれる松の木にとっては益虫なのです。
害虫である「マツカレハ」は幹の割れ目に潜んでいるそうで「こも巻き」で捕えることは難しいようです。
松の木は食べられる
実は松の木って食べられるって知っていましたか?
正確には松の木の皮が食べられるのですがビタミンやミネラルが含まれていて、農作物が不況だった際に食べられる「非常食」として活躍していました。
実際に飢饉が起こった際には、街道の松の木は皮が食べられてしまって丸裸になったこともあります。
また、お城にたくさん松の木が植えてあるのは、城攻めをされた際に長期間籠城して戦う時の食糧を確保するためなんですね。
調理法としては、松の荒皮を取り除いてから白い生皮だけを臼などでついて柔らかくして、その後水につけておきます。
水につけることにより、松の皮の独特の苦みや臭みをなくして食べやすくします。
それから汁を皮でこしてから干すと粉が出てくるので、その粉を麦の粉と混ぜて餅や団子のようなものとして食べていました。
以上が松の雑学でした、いかがでしたか?
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