鯉のぼりはいつからいつまで飾り、何歳まで飾っておくもの?

今回は「鯉のぼりはいつからいつまで飾る?」「鯉のぼりは何歳まで飾る?」ということで、鯉のぼりにまつわる雑学を紹介します。
五月の子供の日が近づいてくると、特に男の子のいる家庭では鯉のぼりを飾ることが多いですよね。

そもそも、鯉のぼりにはどのような意味や願いが込められているかご存じでしょうか?
また、鯉のぼりを飾る際にはいつからいつまで飾るのか、普通は何歳まで飾るのか、疑問に思う方も多いはず。

鯉のぼりの意味・由来とは?

鯉のぼりいつから
まずは鯉のぼりの意味や由来について解説していきます。
鯉のぼりはもともとは武家社会から始まった風習で、その由来は武将が戦場で掲げていた「旗指物」にあるとされています。

そして、端午の節句の日には武家の庭に「武者のぼり」として飾られるようになり、これを見て庶民にもこの風習が伝わりました。
商人などの裕福な家庭では五色の吹き流しが飾られるようになり、やがて吹き流しには鯉が描かれ、形も現代と同じ魚型に変化していったのです。

なぜ「鯉」なのかというと、故事の「竜門」で「鯉が川を昇って龍となり、天へと昇った」ことが由来となっています。
そして、その鯉にならって、自分の子供にも「立派に成長してほしい」という意味や願いを込めて、鯉のぼりが飾られているのです。

鯉のぼりはいつからいつまで飾る?

それでは、鯉のぼりはいつごろからいつまで飾っておくものなのでしょうか?

いつから

鯉のぼりをいつから飾っていいのか悩む人も多いかもしれませんが、実は特に決まりがある訳ではありません。
一般的には、春分の日を過ぎたあたりから、いつ飾っても良いものとされています。

また、大安が万事に良い日だとされていることから、3月下旬から4月上旬にかけての大安の日に鯉のぼりを飾る人も多いですね。
しかし、基本的には鯉のぼりの飾りつけはお父さんが行うものですし、世の中のお父さんのお休みである土日に飾られる家庭が最も多いそうです。

この時期は天候も変わりやすく、風邪が強く吹く時期でもあることから、なるべく天候が良く、安全に鯉のぼりを上げられる日に飾り付けるのも良いですね。
いずれにせよ、昔から明確に「いつから飾る」という日取りが存在していなかった風習のため、各々がベストだと思うタイミングで飾り付けてくださいね。

いつまで

続いて鯉のぼりをいつまで飾るかについてですが、こちらも同様に特に決まりがある訳ではありません。
こどもの日の次の日に片づけてしまう人も多いそうですが、5月中旬頃までには片づける家庭がほとんどです。

また、旧暦では端午の節句が1か月遅れとなるため、地域によっては旧暦にあわせて6月中旬まで飾ることもあるそうです。
鯉のぼりの片づけについても、お父さんが担当されると思いますので、休日などで安全に片づけが出来る日を狙って片づけると良いでしょう。

飾っていた期間が長いと埃や砂などが付着しますので、飾り終わった後は来年に備えてきちんと綺麗にしてから保管するようにしてくださいね。
雨の日に片づけると、鯉のぼりについた汚れで服なども汚くなってしまうので、なるべく晴れの日に片づけるようにしましょう。

鯉のぼりは何歳まで飾っておくもの?

最後に「鯉のぼりは子供が何歳まで飾るのか」について解説します。
実は年齢についても特に決まりがある訳ではないため、子供が何歳になっても鯉のぼりを飾ってはいけないということはありません。

しかし、何歳まで飾ってあっても良いものだとしても、さすがに限度というものがありますよね。
ほとんどの家庭では、子供が小学生のうちに飾るのをやめて、中学生になるまでには鯉のぼりを飾らなくなるのが一般的です。

小さい頃は子供も鯉のぼりで大喜びしますが、小学生の年長に近づいてくると、鯉のぼりが恥ずかしいという子供も出てきます。
そのため、子供の意見を聞いて、恥ずかしいからやめてほしいというのであれば、その時に飾るのをやめるのも手かもしれませんね。

また、子供が幼稚園や保育園を卒園して、小学生になった年を区切りとして、飾るのをやめる家庭もあるそうです。
以上が「鯉のぼりはいつからいつまで飾る?」「鯉のぼりは何歳まで飾る?」についてでした。


注目記事


他にも、こんな雑学がお勧めです。
鯉のぼりの由来・起源は?実は色にも意味が込められている。
しゃぶしゃぶ鍋の真ん中に穴や煙突がある意味とは?
年越しや引越しでなぜそばを食べるのか

まとめ

鯉のぼりは武将が戦場で立てていた「旗指物」が由来であり、武家が端午の節句にのぼりを立てているのを庶民がマネしたことから始まった。
鯉のぼりには「子供が立派に成長してほしい」という意味や願いが込められている。
いつからいつまで飾るものなのかは明確に決まっている訳ではないため、休日の穏やかな天候の日に飾ったり片づけるのが一般的である。
また、鯉のぼりには年齢制限はなく、子供が何歳になっても飾っていてもよいものだとされている。