夏目漱石の飼っていた猫の名前は「ねこ」
夏目漱石の残した作品の中でもかなり有名なものといえば「吾輩は猫である」ですよね。
この作品に登場する猫は実際に夏目漱石の家に住み着いた猫がモデルとなっているのですが、特に名前が付けられていなかったそうです。
「吾輩は猫である」の冒頭文に「吾輩は猫である。名前はまだない。」とありますが、これは本当のことだったんですね。
その代わりにその猫のことをそのまま「ねこ」と呼んでいたそうで、実質その猫の名前は「ねこ」だったそうです。
猫が死んでしまった後もそのまま名前が付けられる事はなく、猫のお墓を建てた時も「猫の墓」と墓標に記しました。
しかし、その猫に愛着が無かったというわけではなく、猫が死んでしまった後には友人たちに「死亡通知」を送った記録があります。
そもそも100年以上前の人が猫のためにお墓を建てていたなんて、しっかりと猫に愛情を注いでいたことがわかりますよね。
夏目漱石の意外な素顔
猫に愛情を注いでいたことから非常に温厚そうな夏目漱石に見えますが、実は意外な素顔があります。
事実だったかどうかは定かではありませんが、夏目漱石はヒステリックな行動を取ることがあり、しばしばおかしな行動を見せることもあったとされています。
夏目漱石の妻である鏡子が残した「漱石の想いで」という本の内容には夏目漱石の色々な面が書かれていました。
息子のことを杖でボコボコに殴ったり、夜中にネズミがうるさいことを理由に暴れたり、家族の話声を聞いただけでうるさいと怒ったりと、ヒステリックな一面があったとされています。
また、小説の執筆中に行き詰った時には鼻毛をひたすら抜いて原稿用紙に並べたり、実は東大にはカンニングで合格したなど、頭が良さそうな漱石のイメージとはかけ離れた一面があります。
偉大な人には変わった人が多いということがありますので、夏目漱石もそんな偉大で変わった人の一人だったのかもしれませんね。
以上が夏目漱石の雑学でした、いかがでしたか?
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